コーチング

コーチングの歴史、語源は?現状、展望はどうなる?

こんにちは。「自分のことがわからない」あなたを応援する。”本当の自分”を取り戻したい方専属 ライフコーチ 石原瑶子(叶えるようこ)です。

この記事では、「コーチングの歴史」について書いていきたいと思います。コーチングはどんな経緯で発展してきたのでしょうか?

これを読む人はコーチなのではないかな~なんて思いながら書いています。コーチングが発展してきた「経緯」や「歴史」「発祥」について詳しく調べたことがある方はいますか?

私は、この記事を書くまでなかったです。ですが、実際この記事を書いてみて、コーチングの歴史を学ぶことは、コーチングへの理解を深めることにつながるということに気づきました。

コーチングはどのような歴史を経て発展してきたのか?コーチのあなたは読んでみてください。コーチングに興味を持つ方も読んでいくと、なぜコーチングがよいのか?わかるかもしれません。

では始めます。

コーチングの歴史

大まかな流れ

1500年代にコーチという言葉は誕生し、馬車という意味から人を目的地まで運ぶことをコーチと表現した

1840年代に受験指導をする教師をコーチと呼ぶ

1950年代にマネジメント分野でコーチングという言葉が使われるようになった

1980年代にコーチングに関する出版物が増えた

コーチングの語源、はじまり1500年代

「コーチ(Coach)」という言葉が最初に登場したのは 1500 年代だそう。「コーチングの語源」は2つあります。

1つ目は馬車を表す古いアングロサクソン語からきたもの。今いる場所から、行きたい場所に人を運んでくれるものという意味。

2つ目の語源は、中世の頃、ハンガリーのコチという貿易中心地があり、多くの馬車がヨーロッパを通過する際にコチに停まっていたそう。自然とコチでは馬車が作られるようになりました。15世紀には、町の車大工が鉄のバネで出来た緩衝装置を付けた馬に引かせる乗り物を作り始めました。

ハンガリーの人はその乗り物をコチ・セケール「コチの馬車」と呼んだそうです。そして、この馬車自体をコチと呼ぶようになり、コチという言葉は短時間で旅をする洗練された高級な移動手段になったんだとか。

これらがコーチングの語源だそう。

言葉のスタートは2つありますが、いずれにしても、「馬車⇒人を目的地まで運ぶ⇒クライアントが成長し、望む未来を実現できるよう支援する」という意味で現在は使われています。

コーチングは日本でも、コーチングと呼ばれていて日本語訳(和訳)や別の言い方はないと思います。私は聞いたことがないです。

たまに、「コーチングの類義語、同義語は、ティーチングですか?もしくは、対義語(反対)がティーチングですか?」とか質問を頂くことがあります。

コーチングとティーチングの違いについてはこちらの記事を参考にしてください。

関連記事➤コーチングとティーチングの違い

1800年代

1840年代には、英国オックスフォード大学では、受験指導をする教師を「コーチ」と呼ぶようになったそうです。スポーツの分野で「コーチ(Coach)」使われるようになったのは、1880年代のことで、ボート競技の指導者が「コーチ」と呼ばれていたんだとか。

その後 1950 年代に、マネジメント分野でコーチングという言葉が使われました。ハーバード大学助教授であったマイルズ・メイス(Myles Mace)氏が著書『The Growth and Development of Executives』1959 年) の中で、「マネジメントにはコーチングが重要なスキルである」と書いています。また、1980 年代になると、コーチングに関する出版物が増えてきたそうです。

以上をおおまかにまとめると最初に記載したように
1500年代にコーチという言葉は誕生し、馬車という意味から人を目的地まで運ぶことをコーチと表現した
1840年代に受験指導をする教師をコーチと呼ぶ
1950年代にマネジメント分野でコーチングという言葉が使われるようになった
1980年代にコーチングに関する出版物が増えたということですね。

1970年以降のコーチングについては詳細が分かっていますので、年表で見てみましょう。

コーチング年表 できごと

コーチングの発展に関連のある出来事を歴史を年表にまとめてみました。コーチング自体の発展は1980年代であると言われています。

1971年以前 *コーチングがスポーツ選手のトレーニングに採用された
1971年 *ワーナー・エアハードがエサレンにESTを設立
1974年 *ティモシー・ガルウェイが「インナーゲーム」(日刊スポーツ出版社1976年)発表
1976年 *NLPの設立
1977年 *フェルナンド・フローレスがオントロジカル・コーチングを開始
1978~80年 *ランドマークフォーラムがESTトレーニングを後継
1981~82年 *トマスレナードがランドマークの予算部長として勤務
1983~87年

*トマスレナードが「デザイン・ユア・ライフ」コースを開始
*ローラウィットワースが第一回コアコースを受講

1983~87年 *ジュリオ・オラーラがオントロジカル・コーチングを発展
*ジュリオ・オラーラがニューフィールド研究所を設立
1989~90年

*トマス・レナードがコーチ・ユーを設立
*ローラ・ウィットワースがCTIを開始
*ジョンウィット・モアが「はじめのコーチング」(ソフトバンクパブリッシング 2003年)を発表
*インナーゲームとコーチングがイギリスとヨーロッパに拡大

1991年 *トマス・レナードがICFを設立
1992年~93年 *コーチングビジネス分野に受け入れられる
1994年 *トマス・レナードがコーチ・ユーをサンディーバイラスに売却
*ICFがPCCAを合併、トマス・レナードがICFを脱退
1998~2001年 *コーチングがヨーロッパに確立、オーストラリアに拡大
*オントロジカル・コーチングが南アメリカとスぺインに確立
2001年 *ICC設立
*大学生や大学院生用のコーチング・コースが増加
2004年~07年 *行動コーチングがビジネス分野に確立
*マーティン・セリグマンがポジティブ心理学コーチングを開始
*コーチングが欧米およびオーストラリアの大学に拡大
*エビデンスベース・コーチングが次第に台頭

※書籍「コーチングのすべて」著:ジョセフオコナー/アンドレアラゲス より

1971年:ワーナー・エアハードがエサレンにESTを設立
エサレン研究所は今も続いている「全人的な意味で調和のとれた人間の成長を推進する」研修を行う組織です。そこで、1対1となって気付きを起こすトレーニング(EST)が行われたのです。これがコーチングです。その後、普及活動がスタートしました。これはのちに100万人以上に提供されています。

このESTを提供したのが、ワーナー・エアハードです。彼は、「歴史上2番目にコーチングに影響を与えた」と言われています。

ということは、創始者はワーナー・エアハードなんでしょうかね?ここはわからないので、分かり次第追記したいと思います。

1974年:ティモシー・ガルウェイが「インナーゲーム」(日刊スポーツ出版社1976年)発表
エサレン研究所でESTを提供していたワーナー・エアハード(ESTを設立した人)にテニスを教えていたのが、「インナーゲーム」のティモシー・ガルウェイ。

関連記事➤インナーゲーム

1976年:NLP(神経言語プログラミング)設立
NLPは1970年代の中ごろ、研究が始まったもの。カリフォルニア大学の心理学部の生徒であり数学者だったリチャード・バンドラーと言語学の助教授だったジョン・グリンダーが心理学と言語学の観点から新しく体系化した人間心理とコミュニケーションに関する学問です。

セラピーの現場で天才と称された三人のセラピスト達の分析から生まれました。NLPを簡単に言うと、「言語がどのように人の思考に影響し、行動を変えるかについての研究」ということができます。NLPのスキルはコーチングにも当てはまり、根幹が似ていると言われています。

関連記事:NLPとコーチングの違い?

1977年:フェルナンド・フローレスがオントロジカル・コーチングを開始

オントロジカルコーチングは、クライアントが自分の「在り方」を、気分や感情、整理能や言語に働きかけて変化させ、自分の人生を前進させるサポートをしていきます。またクライアントが自分の不安感を理解することや、言語活動を深く見つめて、自分自身がどういう会話をする必要があるのかを決定する手助けをします。

私の考えるライフコーチングでもあり方を大切にしていますので、似たようなところがありますね。コーチングの歴史を調べていて今回新発見でした。

1978年:ランドマークフォーラムがESTトレーニングを後継
ESTがエサレンからランドマークに引き継がれます。

1981年:トマスレナードがランドマークの予算部長として勤務
コーチングの歴史を語る上で欠かせないのが、トマス・レナード。コーチングの発展はこの人なしでは語れません。そのトマスレナードが、ESTを提供しているランドマークの予算部長になったそうです。

1982~1983年:トマスレナードが「デザイン・ユア・ライフ」コースを開始
ローラウィットワースが第一回コアコースを受講

1988年になると、トマスレナードが「デザイン・ユア・ライフ」というコースでコーチングの指導を始めます。このコースにはCTIを設立することになるローラ・ウィットワースヘンリー・キムジーハウスもいたそうです。

1983~ジュリオ・オラーラがニューフィールド研究所を設立。オントロジカル・コーチングを発展

ジュリオ・オラーラが、ラファエル・エチュベリアと共にオントロジカル・コーチング(存在論的コーチング)に取り組み、のちに南米やスペインへと広がりをみせています。

1989~90年
*ローラ・ウィットワースがCTIを開設
1991年に、CTI(コーチングトレーニングインスティテュート)を開設します。CTIは現在日本にもあります。榎本英剛さんアメリカに留学された際にCTIのコーチングに出会い、2000年にCTIジャパンを設立されました。

*トマス・レナードがコーチ・ユーを設立
1992年トマスレナードがコーチユーを設立しました。それによってCTIとコーチ・ユーがしのぎを削り、気の抜けない関係となったそうです。この競争や勢いもコーチングの発展を加速させるものになっていそうですね。

*ジョンウィット・モアが「はじめのコーチング」(ソフトバンクパブリッシング 2003年)を発表
ジョンウィット・モアはイギリス人で、エサレン研究所でチーム開発を担当していた一人ウィリアム・シュッツやインナーゲームのティモシーガルウェイと一緒に学びました。

そして、リーダーや組織の管理者にとってのインナーゲームの価値に気づき、ビジネスコーチングを発展させていきます。ビジネスコーチングの先駆者がジョンウィットモアです。

「GROWモデル」を開発した人としても知られています。。

➤「GROWモデル」について詳しくはこちら

*インナーゲームとコーチングがイギリスとヨーロッパに拡大

1990年代になると欧州でもコーチング普及の流れが始まります。先程紹介した、ジョン・ウィットモアがインナーゲームとコーチングのアイデアをイギリスとヨーロッパの国々に伝えたことが大きく影響しています。

ジョン・ウィットモアのアプローチは企業活動とのマッチングが良く、今日では欧州企業の多くがビジネスコーチング/エグゼクティブコーチングを導入しています。

1991年トマス・レナードがICFを設立
ICFとは、国際コーチ連盟のことでコーチングの普及およびコーチの交流と相互支援を目的とした団体です。WEBサイト http://www.icfjapan.com/

今の形のICFとなったのは1997年にPPCA(パーソナルアンドプロフェッショナルアソシエーション)と合併しtからなのですが、ICFという団体は1991年にトマスレナードが設立しました。

1992~93年:コーチングビジネス分野に受け入れられる  

ジョンウィットモアなどの活躍により、1990年代になるとコーチングがビジネス分野で受入れられるようになりました。コーチングは当初「個人がその人生の中でいっそう幸福になるためのサポートに役立つ」と考えられていましたが、ビジネス界からはほとんどなんの関心も寄せられていなかったそうです。

ですが、「社員の幸福感が高くなればなるほど、そして社員が成長すればするほど、仕事もいっそう質が高まり、生産性が向上することになるだろう」と人材開発の手段に転換されていきました。そのことでビジネス界でも受け入れられるようになったようです。現在の日本でもコーチングの発展は人材育成の方法として、ビジネスの分野で成長を遂げています。

1994年
*トマス・レナードがコーチ・ユーをサンディーバイラスに売却
1992年にトマスレナードによって作られたコーチ・ユーですが、トマスは2年でこの会社を売却します。トマスは会社を興すことには興味があったらしいのですが、その運営にはほとんど興味を示さなかったのだとか。

*ICFがPCCAを合併、トマス・レナードがICFを脱退
ICFは1991年にトマスレナードが設立しました。ですが、ICFは彼が思った形とは違う方向でコーチたちに必要とされたので、3年でトマスレナードはICFを脱退します。

このようにコーチングは誰かが開発発明したものでなく、様々な発展を遂げている。明確な定義もなく、まとめられてきたもの。

1998年~2001年
*コーチングがヨーロッパに確立、オーストラリアに拡大
発端はアメリカでの展開だったコーチングですが、ジョン・ウィットモアなどの活躍でヨーロッパの国々でも確立していきました。1999年にはコーチングアカデミーがイギリスに設立されたり、2000年にはヨーロピアンコーチング・インスティテュートが設立されています。
オーストラリアにも拡大していったそうです。

*オントロジカル・コーチングが南アメリカとスぺインに確立
オントロジカル・コーチングは南アメリカとスペインに確立していきました。

2001年
*ICC設立、大学生や大学院生用のコーチング・コースが増加
コーチングが南アメリカにも広がり2001年にはブラジルにインターナショナル・コーチング・コミュニティー(ICC)が創設されました。大学生が学ぶためのコーチングコースもこのころ増加していったそうです。

2004~07年
*行動コーチングがビジネス分野に確立
行動コーチングについて詳しくは➤こちら

*マーティン・セリグマンがポジティブ心理学コーチングを開始
心理学コーチングについて詳しくは➤こちら

*コーチングが欧米およびオーストラリアの大学に拡大

*エビデンスベース・コーチングが次第に台頭

これまでの流れをざっくりまとめると…

1970年代以降、コーチングは、アメリカから世界各地に広がって行ったということです。また、広がった各地でビジネスなど様々な分野に活用されていっています。大元は同じで、独自の発展を遂げた部分もありそうです。

そして、コーチングを学んでいるとよく出てくるトマスレナードさん。この方がいてくれたことはコーチング業界にとって大きいですよね。改めて感謝。

ちなみにこんな顔らしいです。


こちらよりお借りしました。

コーチングの現状

次は現在のコーチングについて少し見てみたいと思います。
先程の流れから、コーチング業界は現在広がり続けています。私自身も、コーチをしてますと自己紹介をしたときに、1年前に比べて認知度が高まっているなと感じます。

2005年のAuerbachらの調査によると、

  • ヨーロッパ企業の88%、イギリスの企業95%がコーチングを利用している
  • フォーチューン誌(世界最大の英文ビジネス誌)が選んだ上位500社の40%がコーチングを利用しており、これらの企業の95%が過去5年でコーチングの利用が増えたと答えている
  • 調査対象となった注行の99%が、コーチングは具体的なメリットを個人と組織にもたらすことができると答えている
  • 同96%はコーチングは組織的な学習を促進する手段として効果的であると答えている
  • 同92%は、コーチングが効果的に運用されれば、組織の本質的な面にも良い影響を及ぼすと答えている

つまり、先程もお伝えしましたが、コーチングは効果が世界で実感されていて広がってきているよということです。

■日本におけるコーチング

日本では、1997年に”コーチ21″(現コーチ・エィ)が、日本初のコーチ養成機関として、コーチングを体系的かつ体験的に学ぶ「コーチ・トレーニング・プ ログラム(CTP)」の提供を始めました。2000年には”CTIジャパン”が、最初のコーチング会社として開業しました。

コーチングは、初期に日本に入ってきたときには「人生をよりよくするために使うもの(ライフコーチング)」として伝えられました。コーチングの本質としてそれは変わりありません。しかし、日本では、マネジメントスキルとしてのコーチングに焦点があたるようになっていき、企業でのマネジメントにコーチングを活用するビジネスパーソン、教育関連、医療関連、士業、専門職など、多職種の間でスキルとしてコーチングが活用されるようになりました。そのため、ビジネスコーチングの認知が広がりを見せています。

日本でコーチングが初めて紹介されたのが1997。この年、コーチ・トゥエンティワンが日本最初のコーチ養成機関として設立されました。(現在のコーチ・エィ)また、榎本英剛さんがCTIジャパンを設立したのが2000年です。

日本におけるコーチングの歴史はわずかに15年程度です。一方、コーチング発祥の地であるアメリカではコーチングは40の歴史があります。

コーチングのこれから

 

ここまでコーチングの歴史について述べてきました。コーチングがこの先どんな発展をとげていくかは、誰にもわかりません。

ですが、このコーチングの歴史の中でコーチングの力を体感した人たちがいます。そして、この歴史の中で、実験的なものから実際にクライアントが効果を体感し、実証が進んできています。今後ますます、コーチングについて研究が進み、エビデンスに基づいて更なる広がりができたらいいな~といちコーチとして思う次第です。

参考本➤

関連記事➤これからの時代にコーチングが必要な理由

 

ABOUT ME
ライフコーチ 石原瑶子(叶えるようこ)
”本当の自分”を取り戻したい方専属ライフコーチ 元ICU看護師。挫折を経験し、悩んでいるとき、ライフコーチングに出会ったことをきっかけに、コーチの道を歩む。現在は、自分の心の声に従い、納得した人生を生きることを提案。クライアントは、婚約、パーティー主催、マンガ連載など、ビジョンを次々に実現中。