自分史~小学生時代①

優等生の私

小学生になってからは、公文式、ピアノ、そろばんと習い事を続けた。そろばんでは、九州大会へ出場できるほど。公文式では3学年先の勉強をしており、表彰された。ただ、ピアノは嫌いだった。

公文式で勉強をしていた私にとって、学校の授業はとても簡単だった。足も速く、スポーツも得意。優等生という評価を得るのは簡単。

人生はカンタンだ。人から評価されれば、自分は価値ある人間になれる、そんな思いがどんどん強くなる。

「優等生でなんでもできる子」――そんな私に価値を感じていた。

当時、アイドルグループの「モー娘。」が流行っていた。だけど私の家では「テレビを見るのは1時間」という決まりで、みんなが買ってもらえるCDやグッズなどは買うことができなかった。これは、痛かったな。

物を買えないと思われるかも、家が貧乏だと思われたらどうしよう。そういう不安があった。
おこづかいは、「○○を買うから、いくらください。」という自己申告制だったこともあり、親には話すことができなかった。

なぜ親に話せなかったかと言うと、「モー娘。」のグッズが欲しいなんて言ったら、「優等生」の私が崩れるかもしれない。

遊ばず、勉強していることがいいことだと思っていたので、母をがっかりさせたくなかったのだ。

今思うと、話していたら買ってもらえたかもしれない。だけど「モー娘。」が好きだったのかというと、実は私は「モー娘。」が好きだったわけではない。グッズやCDを持っていれば人気者の私になれると思っていたのだ。

こんなところにも、自分の気持ちより他人からの評価が大事という考えが顔を出す。(あと、もし私が「モー娘。」に入ったら、みんなの注目の的になるかもと思い、母に一度だけ、オーディションを受けようかと持ちかけたことがある。母は、「妹の○○ならわかるけど…」と言った!母は、冗談のつもりだったらしいが…それでその想いは消えた笑)

小学校3年生あたりになると、さらに人の目が気になるようになった。「優等生でみんなに好かれるためには…ぶりっ子と思われると終わりだ」と思った笑。

それで、男っぽくしようと声を低くして話したり、男言葉をつかったり、ズボンをわざと履くようにしたり、ショートヘアにしたり。

本当は私、女の子っぽい可愛いものが好きだということを、コーチングに出会って知ったくらい。

自分の気持ち、好きな物がわからなくなるほど、いかに他人目線の評価を気にしていたかお分かり頂けると思う。

ちょっとしたいじめ

友人との関係では、人の顔色をうかがって、そのときの都合によって、話を合わせたりしていた。

ある日、「Aさんにはこう言うたのに、Bさんにはこう言っている」と私の話のつじつまが合わないという事件が起きた。

それ以降、いつも一緒に帰ってくれていた友人が下校のとき、一緒に帰ってくれない時期もあったり、グループ分けのときいつものグループに入れてもらえなかったり…仲間外れになったことがあった。

そのとき、私は傷ついていたのだと思うが、その感情を感じた記憶はない。

悲しいという感情よりも、親や先生に「いじめられている子」と認定される方が怖くて、そう見えないように取り繕うのに必死だった。

家族関係

小学3年生のときに9歳年の離れた弟が生まれた。しかし、この頃から明らかに両親の不仲が目立った。1日に1回は喧嘩をしていて、怒鳴り合い。

原因は父親の浮気と借金だった。父親は消防士で、とってもイケメン。友人たちからも「ようこちゃんのお父さんかっこいいね」とよく言われていた。

父は、レスキューの大会で入賞するほどの腕で、私が外からの評価を得る道具としては十分だった。「イケメンで消防士の父」を持つ私に価値を置いていた。

そんな父が浮気と借金。とても恥ずかしいと思った。と同時に「自分がしっかりしなければ」と思った記憶がある。

「借金がある父を持つ」とばれないようにしなければ、優等生の私が崩れる。そう思ってそれを隠すことに必死になった。

ただ、ありがたいことに祖母がいつも助けてくれていたおかげで、私自身はお金に困ったことは一切なく大学まで行き、自分の車も買ってもらい…。

母から「うちにはお金がない」という言葉はたくさん聞いたが、欲しいものは何不自由なく与えてもらっていた。
それに気づいたのは、コーチングを受け始めてから。貧しいのは私の心だったのだな~‥笑

ちなみに父の借金はトータルしたら、〇千万円以上と後に聞いた。

好きだったこと、コーチングに出会う起源の趣味

勉強はできたが、あまり好きではなかった私が唯一没頭したものは「読書」だった。特にフィクションが好きだった。

違う世界に行けること、フィクションでは主人公が辛い思いをしても、どんどん成長していくこと。そして最後はハッピーエンド。

きっと、自分と重ねて自分のハッピーエンドな未来を創造していたのだと思う。

また読書であれば、優等生の自分から離れることもなく、母からも勉強の一環として見られるからよいと思っていた。

勉強よりも読書が楽、しかも褒めてもらえるという動機から始めたが、読書のおかげで色々な世界を知ることができた。

読書は、のちにコーチングに出会うことに繋がっている。

ちなみに小学校低学年時代までは、ずっと医者かアニメの「セーラームーン」になりたいという夢を持っていた(笑)「セーラームーン」では、「美奈子ちゃん」と「うさぎちゃん」が好きだった。

優等生で一般的に評価される美奈子ちゃんが好きという半面、いつも自分らしくて結局愛されてしまう、うさぎちゃんの生き方に心が反応していたのだと思う。

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勝ち負けの世界。どうしても、勝ちたいMちゃんに勝てない。